“豊の国”大分県は各地の風土に根差した郷土料理を生み出している。その料理を、本場・大分生まれの麦焼酎『知心剣』と巡る旅。
第10回は宇佐市の「ドジョウ料理」を紹介する。
すくすくと稲が伸びた棚田に、沈みかけの太陽が反射する。いくつもの深い谷あいに急流が流れる宇佐市院内町は、日本一の石橋数を有する町でもある。近年、町内では美しい水を利用したドジョウの養殖が行われ、産業に新しい風を吹き込んでいる。地域を愛する同士が未来を語るのに、本場・大分生まれの本格麦焼酎『知心剣(しらしんけん)』は欠かせない相棒だ。
ドジョウ料理は鮮度と手際が命。道の駅いんない 柚子の里代表の窪田芳寛さん(63)はぬめりを落とさないよう優しくドジョウを扱う。ぬめりには細胞の働きを活発にするコンドロイチン硫酸が含まれるからだ。「ドジョウは栄養価が高く、調理も簡単。捨てる所がない」とほれ込む。
窪田さんが手早く作ってくれたのはドジョウの空揚げとドジョウ汁。スパイスを効かせてからっと揚げた空揚げと、甘めのみそで煮込んだドジョウ汁を、さわやかに楽しませるのが『知心剣』。香ばしくジューシーな空揚げをすっきり食べさせてくれる。飲んで、食べて、また飲んで…会話とともに素材のうま味が体の隅々に行き渡っていく。
“しらしんけん”とは、“一生懸命”を表す大分の方言。原料選びから造りまで、すべてに“しらしんけん”こだわってつくった味わい深い麦焼酎は、麦本来の香ばしく甘い味わいと飲みやすさを併せ持つ。
夕暮れを待つように気の置けない仲間が集まった。心のこもったドジョウ尽くしの食卓を囲む顔はどこか優しい。『知心剣』の水割りを片手に、地域おこし談義は尽きない。
【企画・制作】大分合同新聞社 広告局