“豊の国”大分県。その豊かな自然がはぐくむ海の幸、山の幸は、各地の風土に根差した、バラエティー豊かな郷土料理を生み出している。その料理を、本場・大分生まれの麦焼酎『知心剣』と巡る旅。
第8回は佐伯市の「ブリのあつめし」を紹介する。
豊後水道の潮流と独特な地形が天然の好いけすを作り出す佐伯市・米水津湾。全国的に知られたブリの養殖場だ。「ブリのあつめし」は浦々の集落に伝わる保存食。合わせるのは本場・大分生まれの本格麦焼酎『知心剣(しらしんけん)』。
正月などのハレの日に、食卓に上るブリ。まずは刺し身でいただくが、余った分は日持ちさせるため、濃い漬け汁に漬け込む。それをたっぷりとご飯に乗せ、上からお茶やお湯を注いでかき込むのが「あつめし」の食べ方。
地元の祭りなどで郷土料理を提供する「粟嶋グループ」の代表・出納美代子さん(63)が、「一口目はそのまま、二口目はお茶漬け風にして、それぞれ味を楽しみます」と説明する。ブリのお茶漬けとは何ともぜいたく。
米水津湾ですくすく育った上質なブリ。その乗り切った脂を気にすることなく、よく締まった身をしっかり味わうのに、『知心剣』が一役買う。
大分の方言で“一生懸命”を表す名前が付いた麦焼酎は、原料選びから造りまで、すべてに“しらしんけん”こだわった本格派。麦本来の香ばしく甘い味わいと、すっきりした飲み口が、豪快な魚料理を上品な味に仕上げていく。
すっかり暖かくなった浦の夜。気の置けない仲間が集まった。旬の魚がなますやあえ物になって、色とりどりに食卓を飾る。締めのあつめしを食べた後も、心地よく進む水割りの『知心剣』。のどかな春の宵。たわいない世間話はいつまでも続いていく。
【企画・制作】大分合同新聞社 広告局