知心剣と巡る 大分の味 第12回 姫島村「鯛めん」

“豊の国”大分県は各地の風土に根差した郷土料理を生み出している。その料理を、本場・大分生まれの麦焼酎『知心剣』と巡る旅。
第12回は姫島村の「鯛めん」を紹介する。

写真:「知心剣」と「鯛めん」

 国東市の伊美港からフェリーで約20分。周防灘に浮かぶ姫島で、人々は豊かな海の恩恵にあずかりながら、昔ながらのシンプルな暮らしを続けている。「鯛めん」はそんな暮らしをそのまま表す、シンプルで豪華なハレの日のごちそう。そこに本場・大分生まれの本格麦焼酎『知心剣(しらしんけん)』がにぎわいを添える。
 両家が「対面」する結婚式の婚礼料理に欠かせない鯛めん。周辺の海で捕れる、「めでたい」に通じるタイが丸ごと1匹使われる。その昔、イモの粉で作る黒っぽい麺が主流だった島では、小麦粉で作る色白なうどんもまた貴重なごちそうだった。
 宴席ではまず、タイとうどんを大皿に盛って客人にお披露目。その後でうどんをわんにつぎ分け、ほぐしたタイの身を載せて配る。「今は節句などでも振る舞われます。酒席の最後に出すととても喜ばれますよ」と、姫島婦人会の大海里美会長( 70)。

写真:姫島村イメージ
写真:姫島村イメージ

 だし汁でうどんを炊き込むだけのシンプルな料理だが、体中にじんわり染み渡るタイのうま味が何ともぜいたく。合わせるのは、“一生懸命”を表す大分の方言から名前が付いた本格麦焼酎『知心剣』。その名の通り、原料選びから全てにおいて“しらしんけん”こだわって造る。麦本来の香ばしく甘い味わいが、だしの風味を豊かに広げ、深めていく。
 にぎやかな宴席が進み、いよいよ鯛めんの登場。一気に盛り上がったテーブルで、「待ってました」の掛け声とともに、再び水割りの『知心剣』のグラスが高々と上がった。誰もが顔見知りのこの島では、うれしいことはみんなで分かち合う。島民の笑顔を、秋の海に浮かんだ月が穏やかに見つめている。

【企画・制作】大分合同新聞社 広告局

「鯛めん」レシピ(5人分)

  • 手順1
  • 手順2
  • 手順3
  • 手順4

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