麦焼酎の本場・大分

知心剣と巡る 大分の味 第20回 中津市「鮎めし」

“豊の国”大分県は各地の風土に根差した郷土料理を生み出している。その料理を、本場・大分生まれの麦焼酎『知心剣』と巡る旅。
第20回は中津市の「鮎めし」を紹介する。

写真:「知心剣」と「鮎めし」

 渓谷の風が秋を運んできた。紅葉の名勝として知られる中津市耶馬渓町。1年に1度、最も華やかに色づく季節を待ちわびるように、木々は秋風に揺られている。
  山国川とともに暮らしてきた耶馬渓町で、人が集まるときにつくられている料理が鮎めしだ。大人数で食べられる鮎めしは、川の恵みをおいしく分け合う、集落の知恵でもある。天然の鮎に、本場・大分生まれの本格麦焼酎『知心剣(しらしんけん)』の香りがよく似合う。
  「小さいころから人がたくさん集まるときに炊くのが鮎めしだったからね。これはみんなで食べる、楽しい時間の味」。同町山移地区の女性でつくる愛菜グループの枌(へぎ)和世さん(69)が微笑んだ。鮎は少し焦げ目がつくくらいに焼いてから炊き込んでいく。

写真:中津市イメージ
写真:中津市イメージ

 具は鮎のみ。「香魚」を味わうにはシンプルが一番だ。炊き立てを口に運ぶと、鮎の香りとほんのり甘いしょうゆ味にじんわりと包まれた。鮎めしと共に味わう酒は“一生懸命”を表す大分の方言から名が付いた麦焼酎『知心剣(しらしんけん)』。その名の通り原料選びから造りまで“しらしんけん”こだわった本格派だ。麦本来の香ばしく甘い味わいは、豊かな秋への喜びをより深く感じさせてくれる。
  山あいが秋の虫たちの音色で埋まるころ、鮎めしの香りに誘われるように気の置けない仲間がやってきた。温かい笑みを交わしながら、また集えたことに感謝する。なみなみとつがれた『知心剣(しらしんけん)』のグラスが心地よい音を鳴らせば、今日の宴が始まる。

【企画・制作】大分合同新聞社 ビジネスコミュニケーション本部

「鮎めし」レシピ(5人分)

  • 手順1
  • 手順2
  • 手順3
  • 手順4

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