“豊の国”大分県。その豊かな自然がはぐくむ海の幸、山の幸は、各地の風土に根差した、バラエティー豊かな郷土料理を生み出している。その料理を、麦焼酎の本場・大分生まれの『知心剣』と巡る旅。
第6回は日田市の「がめ煮」を紹介する。
清らかな水が盆地を潤す、水郷日田。江戸時代には天領として栄えたこの土地で、「がめ煮」は、客人をもてなす特別な料理として大切に受け継がれてきた。本場・大分生まれの本格麦焼酎 『知心剣(しらしんけん)』が、にぎわいの場にひときわ花を添える。
「がめる」は「一緒にする」という意味の日田の方言。「昔は盆や正月などの人が集まる晴れの日に、飼っている鶏を絞め、自分のうちで取れた野菜と一緒に煮ていました」と話すのは、日田市でまんじゅうなどを製造・販売する「あやめ工房」の栗山勝子代表(71)。
今でこそ鶏肉はスーパーなどで簡単に手に入るが、海が遠い日田では昔、鶏を使ったこの料理が何よりのごちそうだった。客人を迎える準備をする大人のそばで、目を輝かせながら出来上がりを待っていた子どもたちの姿が目に浮かぶ。
鶏肉は油でいためてから煮込む。その油がほかの具材に絡まり、こってりした深い味わいが出る。その料理を後味すっきり食べさせてくれるのが『知心剣』。麦本来の香ばしく甘い味わいは料理の風味を引き立てる。
大分の方言で“一生懸命”を表す名前が付いた麦焼酎は、原料選びから製造まで、すべてに“しらしんけん”こだわってつくる。その名の通りの一生懸命さが、飲む人の感動を呼ぶ。
慌ただしい年の瀬にちょっと一息。がめ煮作りの名人・栗山さんが、仲間を招いて自慢の料理をふるまう。今年1年の無事に感謝しながら、水割りの『知心剣』で乾杯。にぎやかに行く年を振り返り、来る年の平安を願う。焼酎にはちょっとうるさい連中が、満足げにグラスを重ねていく。窓の外はキリリと冷たい日田の冬。もうすぐ正月―。
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